暮らしのエッセンス

大谷美香 さん いける、生きる

華道家 草月流一級師範理事
大谷美香 さん

「るろうに剣心」「全裸監督」など数多くの映画、ドラマ、CMで、登場人物の心情を映し出すオリジ ナル性の高い生け花を制作し続けている。そのイノベーティブで芸術的な表現は多くの見る人の心をつかみ、新しい日本文化の真骨頂といえる。2018年、生け花界を舞台にした連ドラ「高嶺の花」(石原さとみさん主演)で、生け花監修を行い、 劇中に登場する全174作品の生け花を自ら制作し、一躍話題に。芸能人へのいけばな指導をテレビ番組や雑誌で行うなど、メディアへの露出も多い。伝統的な和の華道に、「今」を感じさせる革新的な表現を吹き込む新時代のアーティスト。

“花はいけたら人になる”

草月流の初代家元・勅使河原蒼風先生の有名な言葉に 「花はいけたら人になる」 という言葉があります。普通であれば「人」が「花」をいけると考えるのですが、いけた「花」にはいけた人の「その人なり」が自然と現れる。生け花とは、花を通してその人自身を表現するアートでもあるということです。
草月流は、いけ方の自由度が非常に高いのが特徴です。おのずと「いけ手の個性」が作品に現れます。生け花を通して、「自分でも気づかなかった自分」を知ることも出来ます。生徒さんを教えていてよく感じるのは、人の長所は短所でもあり、短所はまた長所でもあるということ。そんなことも生け花が教えてくれます。

花も枝も、一期一会

人それぞれに個性があるように、花も枝も二つとして同じ色や形はありません。それぞれに個性があって、その個性とはその時一度きりの出会い、まさに「一期一会」です。
花や枝とも「出会い」であると感じながら、じっくりと向き合って、どうやったら彼らの個性を生かせるのかを考える。花や枝とのコミュニケーションはとても大切です。彼らの個性あふれる力を借りながら、その時に、その場所で、その出会いでしか生まれない作品をいけたいと、いつも願っています。

きちんと生きること

生け花は20歳の時から始めて、ずっと仕事にできたらと思っていました。が、なかなか勇気が出ず、いつかいつか・・とぼんやりと夢のように願っていました。本業として始めたきっかけは、東日本大震災でした。沢山の方が被害に遭われ、目の前の景色が変わりましたし、人生について深く考えさせられました。生きていられることが決して当たり前ではないのだなと。たまたま自分が生かされているのに、ぼんやりと生きていることが恥ずかしくもなりました。「もっと人生を大切に生きよう。いつかいつかではなく、やりたいことがあるなら、今動かなければと。」
生け花は、既成概念というものなのか、「敷居が高い」「難しそう」「畳に座ってやるの大変そう」と、イメージで語られることが多いです。実際は、敷居は高くないし、誰でも楽しめるものだし、私の教室の生徒さんなんかは、ジーンズとTシャツでお稽古しています。畳の上や床の間でいけることも今はほとんどなく、どこにでも飾れるのが、今の生け花です。そんな本当の生け花の楽しさ、素晴らしさを、若い人に伝えていきたい、広めていきたい。「私の残りの人生全てをそれにかけても良いな」 と思い、広告業界を辞め、生け花だけをやっていく覚悟を決めて始めました。

「自分のためだけに花をいける時間」をつくる

仕事でほぼ毎日花をいけていますが、日々の暮らしのこだわりとして、原点に立ち返り自分のためだけにいける時間を作るようにしています。仕事のための下いけであるとか、SNSへのアップ用に写真を撮影するためにいけるとか、そういった仕事のいけばなではなくて、誰かに見せることなどは全く考えずに、ただただ無心で花と向き合い花をいける時間を作るようにしています。
もうひとつのこだわりとしては、花を捨てないこと。映画やドラマの撮影現場では、撮影が終わると花はお役御免というか、普通だと廃棄処分になってしまうのが通例です。が、私はあえて撮影した後の花、使わなかった花も含めて、絶対そのまま廃棄しないようにしています。花への感謝の気持ちを忘れてはいけないと。花に対しても 「ご苦労様でした」 という気持ちです。基本は現場のスタッフさんに花束にしてさしあげます。ただそれでも余ったものは、全部自宅に持ち帰って、いけ直しています。花はまだ生きているので、その命をもう一度輝かせる場所を作るというか。そんなときは、もう花と自分だけの時間ですね。何も考えずに、花と私だけのお楽しみ時間みたいな。案外、そんな時間に新しいアイデアが湧いてきたりします。花が教えてくれるのかもしれません。

ピアノを弾くこと

一番リラックスする時間は、ピアノを弾く時間です。多分、何も考えずいられるからだと思います。大きなお仕事の前で、ナイーブになってしまうような時は、特に長時間弾いています。そうすると、とてもリラックスするというか、気持ちが落ち着きます。その上、自分でも不思議なのですが、音を鳴らしていると、生け花のアイデアを浮かんできたり、いける勇気が湧いてきたりします。すごく気持ちが乗ってきて、不思議と 「さぁ、いけるぞ」っていう気持ちになるのですよね。
音からいける力をもらっています。



マニフレックスのコンメンダトーレ・DD ウィング・ピローグランデを体験


このマットレス(コンメンダトーレ)は仕事を忘れてしまうほどの寝心地のよさですね。ほんと、このまま眠りたいです(笑)。
これまではお布団を使用していたのですが、この三つ折りのマットレス(DDウィング)はとても気持ちが良くて、素晴らしいです。朝起きたら折りたたんで、パッドだけ外して・・・家での使用イメージもばっちりできました!(笑)
枕(ピローグランデ)もとても気持ち良くて、「幸せ感」を感じました。
ブランドの姿勢、環境への取り組み、エコについても、すごく感銘を受けましたけど、でも、実際の寝心地の良さ、そこにすごく感動しました。腰が沈み過ぎずに隙間なく支えられる感じは、今まで味わったことがなかったです。
俳優さんや女優さんとお話しする機会が多いんですが、話題はやっぱり体に良いものについて。お仕事柄、皆さん美容や健康について関心が高いので、 そういう情報交換は多いですね。今度マニフレックスもオススメしてみます(笑)

大谷美香さんご体験アイテム

  • DDウィング

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    三つ折り最高峰モデル。
    畳やフローリングの上でもこれ1枚で使用可能。マニフレックスのベッドマットレスタイプとも遜色のない寝心地で、大人気の三つ折りシリーズで、最もバランスの優れたモデル

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