内面をメイクする

メイクは単なる‟表面的な変身”ではありません。モデルの本質を見極め、それを表現するお化粧を施すことで、モデル自身も気付いていなかった美しさを引き出すことができます。その瞬間、新たな自分との出逢いにモデルの目には星がきらめきます。これは比喩ではなく、瞳孔が開いてその人が心から驚き、喜んでいるのが私には実際にわかるんです。自身への気付きは内面にも深い影響を及ぼします。体験した変化は、メイクを落とした後も消えることなく、心に残るんですよ。

紙10枚に書き出す

メイクだけでなく、日常生活においても、本質を重んじることは重要なことだと思います。それによって、流行や表面的な情報に流されず、本当に必要なものだけを選べるようになるからです。

もちろん最初から本質を見極めることは難しいので、一つの方法として好ましくないものを明確にするのがおすすめです。具体的には例えば、不快に感じたことを紙10枚に書き出してみる。そうすると最初の7枚ぐらいは恐らく不平不満が次々に浮かぶのではないかしら。でも、残り3枚くらいになると前向きな発想が浮かんでくるし、真の欲求や本質に気付くんです。

この方法は断捨離にも似ていますよね。必要のないものや無駄を手放すことで、自分にとって本当に価値のあるものや大切なものが明確になる。その為にも私も、断捨離は年に数回は必ず行っています。

思考や物を整理しておくと、様々な選択肢を決定する際にも役立ちます。例えば、服を選ぶときにも、自分のスタイルや好みを理解していれば、無駄な買い物を避けることはできるし、自分に合ったものを選ぶことができます。

ブラケットライトの下側に天使の飾り
伝統的なデザインに新しさを加えたデザインのライト。“こんなオーソドックスと流行がミックスされているものが好きです。割合はオーソドックス7:流行3”

ベッドまわり　ベッドサイドにフラッグガーランド
“無駄がありすぎるのは好きではないけれど、ちょっとの遊び心は好きですね”

人生でやって良かったことの一つが朝型生活

40代のある時期、仕事の忙しさから本の原稿の締切に間に合わせるために、執筆作業が夜遅くまで及ぶ時期が続いたんですね。でも結局、疲れて真夜中に書いたものを翌朝に読むと使いものにならないので書き直すことになる。
この二度手間を避けるために、朝型の生活に変えようと思い立ち、それまでの習慣をまるっと変えたんです。これが私にとっては大げさかもしれませんが、人生を変える大きなきっかけとなりました。

論理的ではないかもしれませんが、夜はマイナスなことを考えたり後ろ向きになりやすく、朝は比較的ポジティブで前向きになることが多いと思うんです。ライフスタイルを朝型にするということは起きている時間の中で、前向きでいられる朝の時間の割合が長くなる。そして、夜は早く眠るようになるし、生活リズムが整ってきて活力も湧いてくる。じゃあ、その朝の時間に原稿を書こう、ヨガをしてみよう、ランニングをしてみようといった具合に、健康的なライフスタイルへとつながることで、私の人生に良い変化をもたらしましたね。

人は習慣の動物だから、自分にとって良い習慣を身につけることが大切。とはいっても習慣を変えることはとっても大変なこと。だからこそ、意識的な取り組みが大事だと思うんですね。例えば、可視化すること。私は、アプリなんかも活用しています。朝型生活を開始した日を記念日アプリに登録して、達成記録をつけていました。3日、7日、1か月・・と続けられる事が嬉しくて、徐々に習慣にしていくことができました。

朝食の様子
朝、最初に口にするのは果物に白湯。朝日が早くなる季節はテラスで朝食を。

PC・タブレット
2拠点生活を始めてから、PCやタブレットがどこでも仕事をしたり、本を読んだりするための必需品。日々の暮らしの中でも、データをタブレットにまとめて物を減らしたり、アプリを積極的に活用。