小説家・芥川賞作家
平野啓一郎 さん
作家として活躍する傍らコラムなどの執筆も積極的に展開。独自の視点から切り出される文章に多くのファンが魅了されている。著書に、『私とは何か「個人」から「分人」へ』、映画化もされた『マチネの終わりに』『ある男』、さらに続いて映画化が 決定した『本心』などがある。作品は国外でも高く評価され、『ある男』英訳『A MAN』、『マチネの終わりに』英訳『At the End of the Matinee』も刊行されている。
公式サイト:https://k-hirano.com/
ファッションモデル
春香 さん
ファッションモデルとして広告、数多くの女性誌で活動、その他、TV出演、コラボレーション商品の発表、WEB・雑誌等で執筆連載をもつなど、モデルの粋にとどまらず幅広く活躍。2023年には新しいファッションWEBメディア『H films』をクリエイティブアーティストメンバーとして立ち上げ、ショートムービーに主演。オリジナルコンテンツの配信を開始している。
公式サイト:http://haruka-azur.com/
春香 :富士屋ホテルには今年(2023年)の夏、私の実家の父と母も交えた家族旅行で利用させていただきました。富士屋ホテルのことは勿論知っていましたが、実はこれまでご縁がなくて、いつかは1度泊まってみたい憧れのホテルの1つでした。
平野 :三島由紀夫の『裸体と衣裳』という日記形式の随筆の中でも、三島が新婚旅行で利用している件(くだり)があったので、訪れてみたいというのはありました。誰が宿泊したか・・ということも含めて、新しいホテルにはない歴史の重みがやっぱりあって、建物自体も今真似して作ろうと思ってもできないですよね。外観も内装も素晴らしいですし、静かで緑が沢山ある環境もとても良かったです。
春香 :夏休みの特別サービスで、館内のレストランで子供がフレンチのフルコースを体験できるプランがあって、子供にとって良い経験になると思い利用させていただきました。普通のフレンチレストランへはなかなか子供を連れて行くことができませんから、子供達にも貴重な経験になったと思います。館内のミュージアムも素晴らしかったですし、両親もとても喜んでくれました。
平野 :このホテルはしっとり泊まる感じがありますが、プールやお土産物のショップがあったり、(近くに)アスレチックみたいなものがあったりと、子供連れの家族で来ても十分いろんな楽しみ方があるなと思いますね。
平野 :本を書くときには、リサーチしたり想像を膨らませたり、自身が経験したり見聞きしたこと以上に作り込んでいくプロセスがあるんですが、やっぱり地方だったり遠方にいくと普段とは違ったものが見えてきますし、そういった非日常感がインスピレーションを与えてくれます。
家族で旅行へいくときには、子供と遊んだり家族での時間を純粋に楽しんでいます。また、片方が子供に付き添って、もう1人がマッサージを受けたりお風呂にゆっくり入ったりするなど、夫婦が個々にリラックスできる時間を持てるようにも工夫しています。
春香 :夫婦だったり、子供がいたり、その時々のシチュエーションによって旅の在り方は変わりますが、わたしの中では、「移動すること」に意味があって、場所が変わるだけで気持ちも変わる感覚があります。例えば鎌倉とか箱根とか、東京から少し出かけるだけでもスッキリする感じがあります。いつも居る空間から場所を変えるということは、旅の一つの楽しみでもありますね。20代、30代の頃は仕事の忙しさから根詰まってきてしまって心身ともに疲労感を感じることもありましたが、そんな時にはちょっと旅に出たり、近くてもホテルステイをしてゆったりする時間を作ったりしていましたね。あと、当時は仕事で海外ロケ・撮影も多かったのですが、新しい景色を見たり新しいものに触れると、心身がリフレッシュされるのをすごく感じていました。
平野 :家族でうまくやっていく秘訣とか、夫婦円満の理由とかを聞かれることがあるんですが、お互いのことを気遣ったりするなどの精神的なことよりも、案外実際的な解決方法を探った方が良いのかなと思います。例えば、部屋の間取り。いつもずっと一緒にいると、我慢することが増えてストレスが溜まってイライラしたりすることもあると思うので、1人になれるような時間や場所があるだけで全然違うと思います。コロナ禍中は、それができないことが辛いということを身に染みて感じましたよね。家族といえども皆それぞれ違う人間ですから、個を大切にすることも必要なのかなと。都市部ではなかなか難しい面もあるかもしれませんが、個の為の時間や空間を重視した住まいの間取りというのは1つの具体的・実践的な方法なのかなと思います。
ブラシやヘアアイロン、ストール、本はいつも旅行のときに、持っていきますね。ヘアアイロンは充電式のもので、コードも気にせず使えて便利なんです。ストールは何種類か持っていて、お洋服や旅先に合わせて選んでいます。1枚合わせるだけで、シンプルなお洋服にも華やかさを加えてくれますし、食事に行く際にさっと肩にかけたり、防寒対策も兼ねています。本は子供がいると、小説を移動中にずっと読むのはなかなか難しいので2、3ページをぱっと読めるようなエッセイを持っていっています。適当に開いたところを読んだり、あとは、意識的に今欲しいなという言葉をパラパラ捲りながら探したりしますね。バッグは肩かけとハンドバッグになる2wayのものをよく利用しています。状況によって使い分けできるものは旅先で便利なのでお勧めですよ
1878(明治11)年に創業し、日本初本格的リゾートホテルとして多くの人々から愛されている。昭和天皇、タイ国王やオーストリア皇太子をはじめ、ヘレン・ケラー、チャールズ・チャップリンなど世界的な著名人に愛されたことでも有名な日本を代表するクラシックホテル ≫公式ホームページはこちら
明治期の洋風建築の典型である天井や軒、階段の装飾、鎧戸付きの上げ下げ窓や、豪華な唐破風の玄関が存在感を放つ西洋館。お部屋は、天井の高さと大きな窓で室内に広がりをもたせ、心身ともにリラックスできる。趣のあるシックなインテリアで上質な気持ちに。
1891(明治24)年築。外国人客の宿泊を意識して洋風の意匠を基調にしながら、内外の随所に和風の意匠を加味した特異な建物。お部屋は、広々とした間取りと高い天井が開放感たっぷり。白を基調とした内装とシックな色合いのファブリックで彩られた格式高い空間。
※上記、お部屋タイプでも一部のお部屋ではマニフレックス製品が導入されておりませんので予めご了承ください。
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