マニフレックスとの出会いは、かれこれ15年くらい前になります。知人から、マニフレックスは環境に配慮した製品を作っているということを聞いたのがきっかけだったように記憶しています。
美しいものが好きではありますが、どんなに見た目が良くても、使い心地がよくないと結局のところ長く愛用できません。だからこそ、心地よさというのは、デザインと同じくらい大切だと感じています。
マットレスもまさにそう。日常的に使っていると、特に意識することはないけれど、旅先などで違うマットレスに寝ると「ん?」と違和感を覚えることがあります。そうすると、「やっぱり、いつも使っているものが良かったんだな」と気づくんですよね。結局、「あえて意識しなくていい心地よさ」こそが、一番大事なんじゃないかなと思います。
実際、人から「どんな寝具を使ってるの?」と聞かれることも多くて、そんなときにマニフレックスを紹介すると、「買ったよ!とても良かった」なんて報告をもらうこともあります。長年使い続けているものを、友人たちが気に入ってくれるととても嬉しいです。
散らかった部屋だと落ち着かないので、いつもできるだけ片づけるようにしています。ただ、それと同じくらい気をつけているのが照明。部屋の明るさは、私にとってとても大切なものなんです。
こうこうとした明るい部屋にいることはほとんどなくて、夕方から夜にかけて少しずつ光を落としていきます。夜に向けて部屋の明るさを調整し、身体を夜の時間に馴染ませていくような感じです。だから、天井についている明るいライトはほとんど使いません。自然光や間接照明のほうが心地よくて、夜に向かう時間の流れにしっくりくるんですよね。
「暗いね」と言われることもあるけれど、私はまったく気になりません。むしろ明るすぎる部屋のほうが落ち着かないし、寝る時に明るい部屋から急に暗い部屋に行くのもどうなのかな、と感じています。
光に敏感なのか、日の出の時間とリンクしているのか、夏と冬では起きる時間が変わります。それだけ、私にとって自然光と生活のリズムは深く関わっていると思います。
山荘をつくるときも、真っ先に照明の計画を考えました。スイッチやコードが目につかないようにして、光がどこからどんなふうに届くかを完璧に決めてから、壁を作ったんです。心地よい空間づくりって、そういった見えないところから決まる気がしています。
私はあまり人と一緒に寝るのが得意ではありません。寝る空間は、できるだけ自分にとって心地よいものにしたい。でも、軽井沢の山荘は決して広いわけではないし、友人が泊まりに来ることもあるので、どうやって快適に過ごせるかを考えて、一つの空間にシングルベッドにプラス20cmほどの幅で、天井までの壁を作り、その壁を境に縦にベッドを置きました。こうするとベッドを並べるよりも、同じ空間で個人のスペースが確保できると考えたんです。
寝具はいろいろ試していて、リネン100%のものを使ってみたり、北欧のオーガニックコットンのものをえらんでみたり。とにかく「気持ちいい」ことをずっと追求しています。シルクも好きで、真っ白すぎるものより、少し柔らかい色合いのものの方が心地よく感じられます。それをお布団の間に挟んでおくだけで、肌に触れる部分が滑らかで、すごく気持ちいいんです。寝具って、見た目以上に「触れたときの質感」が大切だなと思います。
家のベッドも、最初はベッドフレームを既製品にするか迷ったんです。でも、やっぱり「使いたいマットレスに合わせたものがほしい」と思っていたので、いちからデザインしました。ベッドヘッドはないのですが、その代わり「見える部分の美しさ」も大切だなと思い、脚の部分のデザインには気を使いました。フレームの高さはできるだけ低くし、自動掃除機がギリギリ入るくらいに調整。低くなった分、部屋が広く見えるようになったのもうれしいポイントです。寝室はただ寝る場所ではなく、日々の疲れを癒やし、心地よく過ごせる空間でありたい。そんな思いで、ひとつひとつ選んでいきました。
食事については、あまり厳密に考えていません。ただあまりお腹がいっぱいだと、寝つきも悪くなるのでそうならないようには気をつけています。
外食も多いので、家で食べるご飯は基本は野菜を中心とした和食を作ることが多いです。飲みすぎたり、食べすぎたりしたなと思ったら、数日から1週間単位で調整しています。でも、全然ストイックじゃないですよ。そうじゃないと続かないですし。無理にルールを作るよりも、自分の感覚に正直に、心地よくいられることのほうが大切だなと思っています。
朝は早起きなので、食事の約束も早めのことが多いですね。周りの人たちも私が眠くなってしまうことをわかってくれているので、早めの集合にして解散も早め、というのがここ数年の習慣になっています。
ものに対して、愛着はあるけれど、執着は全然ないんです。最近も、大切にしていた椅子を友人に譲りました。自分の書籍などにも載っている椅子でしたが、「もう手元にないんだ…」と思うことはあっても、寂しくは感じないんですよね。
むしろ、手放したことで新しいものや出来事が入ってくる。その感覚を、すごく実感しています。仕事も同じで、何かを抱え込むよりも、余白を持っていたほうが次の流れが生まれる気がするんです。だから、できるだけ「囲い込まない」ようにしています。
ただ、人に譲るときは「この家にあるなら安心だな」と思える人に渡すようにしています。高く売れるかどうかよりも、そのものが気持ちよく存在できる場所を選ぶ、という感じですね。でも、譲った先の家にもそれぞれの事情があるから、「私からもらったことは気にせず、必要なくなったら手放してね」と伝えるようにしています。
なので、長く自分の家にあるものって、実はそう多くはないんです。そう考えると、マニフレックスのマットレスはもう15年以上も毎日一緒にいることになりますね。状態もいいので、買い替え時がなかなか来ません(笑)。
“エコサンドロを試してみて、まず驚いたのがその軽さ。しっかりと支えてくれるのに、持ち運びが楽で、しかもロール状になるなんて想像もしませんでした。これなら使い勝手もよくて、次のマットレスはこれにしようかなと思っています。“
”マットレスって、良くも悪くも意識することがありますが、マニフレックスは「気にならない」というのがいいんですよね。寝るときに「あ、これ硬いな」とか「沈みすぎる」といった違和感がない。つまり、自然に受け入れられる心地よさがあるんです。意識して「これがいい」と思うというより、無意識に体が馴染んでいく感じ。“
”枕もすごく良くて、楽に眠れる感覚がありました。私は普段、夜9時には眠るのですが、こういうマットレスや枕があれば、より自然に、心地よく眠れそうです。“
”フィレンツェの工房にもぜひ行ってみたいですね。マニフレックスのマットレスがどんな場所で生まれているのか、その空気を感じてみたくなりました。自分に合う寝具がみつからなくて、みんな困っているかたも多いから、いつかweeksdaysでも取り扱えたら良いですね!(笑)“
様々な分野で活躍するエキスパートや著名なゲストを招き、ゲストのライフスタイルや価値観に焦点を当てて日常生活に活かすヒントを提供するマニフレックスの連載企画
他シリーズはこちらから閲覧いただけます!
表参道・大阪ショールームですべての商品をご体験いただけます。
ショールームに関してはこちらから