小説家・芥川賞作家
平野啓一郎 さん
作家として活躍する傍らコラムなどの執筆も積極的に展開。独自の視点から切り出される文章に多くのファンが魅了されている。著書に、『私とは何か「個人」から「分人」へ』、映画化もされた『マチネの終わりに』『ある男』、さらに続いて映画化が 決定した『本心』などがある。作品は国外でも高く評価され、『ある男』英訳『A MAN』、『マチネの終わりに』英訳『At the End of the Matinee』も刊行されている。
公式サイト:https://k-hirano.com/
ファッションモデル
春香 さん
ファッションモデルとして広告、数多くの女性誌で活動、その他、TV出演、コラボレーション商品の発表、WEB・雑誌等で執筆連載をもつなど、モデルの粋にとどまらず幅広く活躍。2023年には新しいファッションWEBメディア『H films』をクリエイティブアーティストメンバーとして立ち上げ、ショートムービーに主演。オリジナルコンテンツの配信を開始している。
公式サイト:http://haruka-azur.com/
平野 :考えごとをするとき、結構ベッドに横になったりすることがあるんですが、端から見ると、ただ寝そべっていたり、ぼーっとしているようにしか見えないですよね(笑)ただ、実はそういったときが最もクリエイティブな活動をしているときでもあるんです。資料にだけに囚われているとなかなか出てこない発想も、ぼーっと考えていると、ふっと思いついたりすることもあるんですよ。
春香 :スマホやパソコンなど電子機器の疲れもやっぱりありますよね。 肉体的にはそんなに疲れていなくても、頭を使っていることによる精神的な疲労感を感じたりするので、それこそ10分横になるだけでも頭がスッキリしますよね。あとは、呼吸を意識して深く取るようにしています。ヨガとかピラティスに行くとよく言われますが、どうしても時間に追われて気忙しくなると、呼吸が浅くなってしまうと。そうなるとストレスが溜まりやすくなって、かえって悪循環に陥ってしまいます。ですので、一旦立ち止まって、息を深く吸って循環させることを意識的に取り組んでいます。それでずいぶんと頭も思考もリフレッシュできますね。思考の整理の観点だとエッセイ本を読んだりすることも役立っています。深呼吸をして一旦フラットにしてから言葉を入れるようにしています。
平野 :今って、もう世の中が忙し過ぎるのかなと。社会全体が、効率化を目指していて、「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉もよく使われていますよね。ただ、10年後、20年後、こうなるってはっきりわかっていれば効率化できると思うんですけど、未来の不確実性が高まっている中で、効率化するというのは矛盾していると思うんです。視野として捉えている未来の範囲が近すぎて、目先のことばっかりに囚われてしまっているなと。将来大きな利益を生み出すかもしれないようなことが、無駄として切り捨てられてしまっていることもあるんじゃないかと思いますね。
結局、何が無駄で何が必要かということは、誰にもわからないと思うんですよね。単純な事務処理の無駄とかならともかく、研究や趣味の類いは特に。だから無駄を許容するような、そういう世の中になるといいなと。もう少し、何かに夢中になる時間や、 ぼーっとする時間があっても良いのかなと思います。そうでもないと息が詰まってしまいますよね
平野 :例えば、ただベッドで寝転がって考え事するって、結構大事だと思ってるんです。だから一般の会社にも、オフィスにベッドとか置いた方がいいんじゃないかと思ったりするんですよね。みんな仕事して、眠らないまでも横になる。ちょっと横になって考えるとか、寝転がってぼーっとしてみるとか。そうやって、社会全体がゆっくりできるような空間づくり、環境づくりをやっていった方が良いんじゃないかと思いますね。
春香 :寝る前の習慣としては、腕を回したりしっかりストレッチをしています。室内は暖色系の照明を使用して心を落ちかせたり。シーツは無地をチョイス、色も白か生成が落ち着きますね。美容面では、保湿は結構しっかりして寝ますね。あとは、リンパマッサージも欠かせません。自分でハンドマッサージをしたり美容器具を使ったり、その日の疲れを夜のうちに回収してから、次の日を迎えるということを大切にしています。写真に撮られる仕事をしているとやっぱりてき面にわかるので、ずっとそういう習慣になっていますね。ちょっとサボるとどんどん蓄積されていってしまうので、そこは徹底しています。
『世界の果て彼女』は、キム・ヨンスという韓国の作家の著作です。僕よりちょっと年上で 昔からの友達なんですが、韓国の現代文学の中では、トップランナーの1人だと思います。彼は特に短編が本当に上手で、日本でも4~5冊ぐらい翻訳が出ています。その中でも特にこの作品は好きですね。国は違うんですけど、資本主義の世界の中でテクノロジーと共に生きる現代人として共感できる部分と、同時に、韓国の歴史とか日本人がこれまであまり知らなかったような内容もあって、ウィットもあるんですが、繊細でとても良い小説だと思います。しみじみ人生についてゆっくり考えるっていう、そんな気分にさせてくれるこの本は、こういう静かなホテルに泊まって読むには良いと思いますね。
1878(明治11)年に創業し、日本初本格的リゾートホテルとして多くの人々から愛されている。昭和天皇、タイ国王やオーストリア皇太子をはじめ、ヘレン・ケラー、チャールズ・チャップリンなど世界的な著名人に愛されたことでも有名な日本を代表するクラシックホテル ≫公式ホームページはこちら
富士屋ホテルの客室棟のうち、最も新しく、装飾の少ない外観や、同型の客室が整然と並ぶ構成のフォレスト・ウイング。お部屋は、半露天風呂付きで、箱根の自然に抱かれ、時間を気にすることなくゆっくりと温泉に浸かることができる。
足を踏み入れた瞬間、和洋折衷の独特な雰囲気に包まれるツインルーム。花御殿を象徴する花モチーフがインテリアに投影され、昭和初期の華やかな面影を肌で感じることができる。
※上記、お部屋タイプでも一部のお部屋ではマニフレックス製品が導入されておりませんので予めご了承ください。
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