「遅延型フードアレルギー」や「アンチエイジング医療」の権威として書籍を出版するほか、多くの業界人からも注目を集める澤登院長。まずご自身が驚くほどに若々しく健康的であるから説得力がある。食べ物に関するルールはこれまで書著の中などで語られたことが多かったが、今回は“食”と双璧を成す重要な要素である“睡眠”に関してのお話しをお伺いしてきた。どれも興味深い内容だ。
「実はこれまであまりベッドにはこだわっていなくて、10年以上前に大手の家具屋で購入した物をずっと使っていました。腰痛に悩まされていて、ふかふかのベッドだと痛みが出やすかったため硬いマットのものを選びましたが、しっくりせず畳の上に薄い敷布団を敷いて寝ることもありました。ダブルサイズのマットレスを使っていたのですが、重く動かすのもひと苦労でマットレスにあまりよい印象がありませんでした。マットレスがヘタって来たと感じ始めていた時に知人から紹介され、表参道のショールームへお邪魔したのがマニフレックスのとの出会いでした」。
「マニフレックスのマットはどれも軽く、硬さのバリエーションが豊富で、ショールームで実際にすべてのモデルを体験させていただきました。選ぶ前にこれは絶対必要だと思います。体験する前は、もっとも硬いものが一番よいだろうと考えていましたが、硬さの違うものをすべて体験することで、ひとつひとつのモデルの微妙な寝心地の違いを感じることができました。その中で選んだ『T-75』は、点で支えられているというより、マットに接している部分が身体の面にあわせて軽く包み込まれている感触でした。
海外によくあるようなフカフカなベッドは1,2日ならいいのですが、それ以上だと、何となく腰が痛くなって苦手でした。『T-75』はやわらかいマットに埋もれるというものではなく、包み込まれながら、かつしっかりと支えられているという感じです。マットレスが身体に密着するので、隙間風が入らないようなイメージで、個人的には布団一枚分はあたたかい印象を受けました。こんなにピタッとついている事は今まで無かったので、あたたかいと感じるのは、その密着感のせいでしょうか。
また、必要以上に寝返りをうたなくなりました。寝返りは、健康のためにある程度は必要ですが、以前のマットレス使用時は、睡眠の姿勢が定まらず回数が多かった気がします。ちなみに自分が選んだ『T-75』より更にやわらかく、マニフレックスの中でも一番やわらかいという『EX-II』も気になったモデルです。
なにか身体に有効なことがあるかもしれない、と直感で思うところがあり、今は『ピローグランデロング』を試している最中です。そのうちレポートできればと思っています。
医療用脱脂綿で作られている『ケット&シーツ』シリーズの触った感じがとても良く、肌に優しくて気持ち良く寝られる事が容易に想像できたので、今は『ケット&シーツ デザインキルト』を愛用させてもらっています。
“健康”を考える時「何を食べるか?」とか「どんな運動をするか?」とか、皆さん起きている時の事を考えることが多いと思います。しかし食べる事と同じく、特別なときを除き、すべての人が毎日することが睡眠です。しかも人生の約1/3は寝ていることになります。どうやって質の高い睡眠をとるか? そしてその質がいかに健康に影響を与えるかをきちんと考えなくてはいけません。栄養や運動はもちろんですが、寝具にちょっとの費用をかければ、どれだけ健康に貢献できるか考えて欲しいです。特に腰痛などの現代病は寝具で良くも悪くもなるのです。
睡眠は単なる休息の時間ではなく、日中にダメージを受けた身体の再生、つまりメンテナンスの時間でもあります。特に眠り始めからの4時間が重要です。その間に約8割再生できると言われています。また眠る前の1時間は睡眠に備え、刺激を避け、できるだけリラックスすることを心掛けてください。ストレッチ、瞑想、アロマ、ハーブティーなども効果的です。起きてすぐ太陽光を浴びることで体内時計をリセットすることも大切です。
睡眠前
入浴(エプソムソルト入れた浴槽に10~15分浸かる)&ストレッチ
寝る前、最低1時間はスマホ・パソコンを見ない。
睡眠中
真っ暗にして、基本的には音を遮断する。
起床後
すぐに陽の光を感じる。
『健康をつくる時間・空間』
すべての人が、生きている限り毎日していることは食事と睡眠。睡眠は単なる休息ではない。日中受けたさまざまなダメージからリカバリーする、再生の時間。
人生のおよそ1/3は寝ているわけですから、この時間を、どれだけ健康に有効活用するかを常に考えています。
1992年、東京慈恵会医科大学卒業。日本赤十字社医療センターにて14年間勤後、2005年より三番町ごきげんクリニック院長に就任。
www.kenko.org
平均睡眠時間:6時間